くらし情報『美智子さま 被災地のホテルに希望を与えた“再訪の約束”』

2019年3月14日 16:00

美智子さま 被災地のホテルに希望を与えた“再訪の約束”

(C)JMPA

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「東日本大震災から8年が経ち、地盤沈下でなくなってしまった海岸線が、少しずつ戻ってきました。今年の夏には砂浜を散歩できるようになるかもしれません」

岩手県大槌町にある『三陸花ホテルはまぎく』の千代川茂社長が感慨深げに話す。震災前の’97年には、天皇皇后両陛下がこのホテルの前身の『浪板観光ホテル』にお泊まりになったことがあった。しかし’11年3月11日、ホテルは津波に飲み込まれ壊滅的な被害を受ける。先代の社長だった千代川さんの兄も行方不明になってしまった。

悲嘆に暮れる千代川さんだったが、震災から半年後、美智子さまのお誕生日写真に目を奪われる。そこには真っ白なハマギクの花が咲いていた。千代川社長が言う。


「それはかつて私の兄が贈ったハマギクでした。両陛下が御所で大切に育ててくださっていたのです。私は感激し、ホテルの再建を決意しました」

そして’16年の岩手県ご訪問では両陛下が希望され、再建された同ホテルに宿泊された。

「このとき私が『またお越しください』と申し上げると、美智子さまは『5年後には、砂浜が戻るのですね』とおっしゃいました。

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