美輪明宏さんがカンニング竹山と対談「いちばん目立つのがあなた」
私は面白いと思った方の人生に興味があって、その方の過去の歴史を詮索するのが趣味なんです。どういう方なんですか?」
竹山「どういう方って……。どこから説明すればよろしいですか?」
美輪「お生まれはどちらですか?」
竹山「生まれは福岡です」
美輪「え~、九州人?」
竹山「はい、うちの父親の実家は筑豊、炭鉱ですね」
美輪「素敵」
竹山「僕は福岡市生まれで、3人きょうだい(兄、姉)の末っ子で育ちました」
美輪「私は『ボタ山の星』という筑豊の子どもたちの歌を作っているので、“筑豊”って聞くとなんだかとても親しい感じがします」
竹山「僕が小学校4年生ぐらいになるときまでは、父が貿易とか金貸しみたいな商売をやっていて、けっこう裕福でしたね。手広くやっていたみたいですけど」
美輪「その当時は、そうでないと生きていけなかった時代ですからね。お父さんも何でもやらないといけない時代だったんですよ」
竹山「だから、小学校ぐらいまでは結構お坊ちゃんで育ちましたね。父がもともと貧乏だったのもあると思うんですけど、無理やりバイオリンをやらされたり(笑)」
美輪「バイオリンをお弾きになるの?」
竹山「もうだいぶ忘れましたけど」