『3A』で話題の富田望生 女優になったきっかけは震災
「クランクアップの瞬間は、生徒役のキャストみんなでボロボロ泣きました。華ちゃんをもうやれなくなると思うと寂しいです」
そう語るのは、先日大好評のうちに終了したドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ系)に出演した富田望生(19)。
彼女が演じた柔道部の怪力女子・魚住華は、勘違いから始まった恋にいちずなキャラクターで一躍人気者に。意中の人と結ばれたシーンでは、“華ちゃんの恋が成就!”“痩せてキレイになった”と祝福のメッセージが多数ネットに投稿されたほど。
「体重は全然変わってないんですよ。撮影日の朝、フェースラインを拳でゴリゴリマッサージしたからシュッとしたのかな(笑)。告白のシーンの背負い投げは本番一発で決めました」(富田・以下同)
そんな望生ちゃんが芸能界に入るきっかけは、’11年に発生した東日本大震災だったと振り返る。
「当時、福島県いわき市で小学校5年生だった私は、震災を機に母の仕事の都合で東京に来ました。
それまで大好きだったピアノが弾けなくなってしまって、ほかにやりたいこともなく心が宙ぶらりんだったんです。子役の養成所の広告を発見したとき、『これだ!』とビビッときて(笑)」
また、福島の友達が心の支えにも。
「東京の暮らしになじめないとき、地元の友達も頑張っていることを知って、自分も好きなことに打ち込もうと思い直すことができました」
映画デビュー作は、数多くの若手実力派を排出した『ソロモンの偽証』シリーズ。ぽっちゃり体形の中学生を演じるために自ら進んで体重を15キロ増量して撮影に臨んだとか。
「撮影中は食べるのが心から幸せで、太ることが嫌だとかつらいと思ったことはありません。それに、『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』のチアメンバーとか、その後、この体形が生かされる役をいただけるようになって、ありがたかったですね」
人生の転機になった作品だという。
「それまで自分のやりたいことが明確になかったのですが、“私、芝居がしたいんだ!”と初めて気づいたんです。じつはいま、目指したい女優さんも、『ソロモン~』で母親役だった池谷のぶえさんなんです。
いまでもマメに連絡をくださるし、私の出演作を見ていつも応援してくださっている。自分がお母さん役をやる年齢になったとき、池谷さんのような人になっていたいと思うんです」
素顔はしっかり者で優しい女のコ。
「私、人をすごく好きになるんです。いいも悪いも、人に関わりすぎるというか。『何かしてあげたい!』って思うとやらずにはいられない(笑)」
4月からは、広瀬すずがヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『なつぞら』に出演する。
「すずとは『チア☆ダン~』から数えて3度目の共演です。撮影現場は、こんなに楽しい撮影はない!っていうくらい笑いがたえなくて、あんなに笑っているすずも初めて見ました。私が演じるよっちゃんは登場シーンから面白いですよ~(笑)」
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