山田邦子「1つの石でどう遊ぶか。『ひょうきん族』はそんな番組」
「バブル当時は本当に華やかで番組のセットもそれは素晴らしかったですよ。『ひょうきん族』はそれを毎回壊していましたよね。プールの中に鶴ちゃん(片岡鶴太郎・64)が重りを付けられて、助けて~って沈んでいく。この人、死ぬなって思ったこと何回もありますよ(笑)。今みたいにCGなんてないから、皆元気で丈夫でした。すべて肉体でやったんですから。『ただいま!』ってドアを開けると、家全体がトランポリン。そこで熱湯のお茶を注ぐなんてコントもありました。
とにかく元気でした」
売れる女性芸人の条件は?と聞くと、「図々しいこと」と答える山田だが、次のエピソードのように“真剣にふざけること”も当てはまるだろう。
「私も何回か笑いながら、危険!死ぬかもって思ったことがあります。衣装さんも本気なので舞子さんのコントをやったときに、衣装の裾を膨らますために、本物のようにちゃんと綿が入っているんです。『月様、雨が!』と私が言うと、『ブスはいらない!』と川に落とされる。綿が水を吸って立ち上がれなくなって、ぽっくり下駄も脱げないし。あのときは本当に溺れるかと思いましたね。皆でアイデアを出し合って、真剣にふざけていました。