2019年4月6日 11:00
長生きリスクも!「自宅を担保に老後資金」メリットデメリット
最大にして、最後の資産になることの多い自宅。そこに住み続けたまま、お金を調達する便利な制度が普及しているが、じつは大きな落とし穴もあった――。
《住み続けたまま、自宅を担保にお金が借りられます》
そんなうたい文句の広告を最近よく見かけないだろうか。その正体は、耳慣れない「リバースモーゲージ」と呼ばれる商品の広告だ。いま、メガバンクをはじめ、地方銀行、信託銀行、信金など、全国の金融機関が力を入れているシニア世帯向けの金融商品だ。
リバースモーゲージのパイオニア・東京スター銀行の「充実人生」の累計利用者数は’10年は2,000人だったのが、’18年には1万人を突破。右肩上がりの状態が続いている。
生活総合情報サイト「All About」のマネーガイドを務めるファイナンシャルプランナー・豊田眞弓さんはこう解説する。
「リバースモーゲージとは、持ち家に住み続けながら、自宅を担保にして、一時金や月々の生活費などを借りられる制度です。借り入れ期間中は返済なし、または月々の利息のみを払うだけでいい。返済は本人が他界したときに、不動産を売却して一括清算します」
2017年の「家計調査報告」