2019年5月8日 11:00
女優・財前直見「親はこうして“介護要望”を語ってくれた」
「エンディングノートの“エンディング”というフレーズを聞くと、どうしても死に直結するようなイメージがありますが、それがもし“ありがとう”という思いに変えられたら、どこかぬくもりを感じますよね。この本をきっかけに、家族のコミュニケーションがより深まって、優しく思い合う気持ちが多くの人に広がれば、うれしいと思います」
そう語るのは、今年デビュー35周年。数多くの映画やドラマで活躍中の女優・財前直見さん(53)。彼女が初プロデュースした著書『自分で作るありがとうファイル』(光文社)がいま、同世代の女性たちに話題を呼んでいる。
これまでの書き込み式のエンディングノートとは違い、項目ごとのファイルで保存され、変えたいところだけを何度でも簡単に更新できるというファイル式ノート。本書はその書き込み用シートもインターネットで提供している(QRコードを使って特設サイトにアクセス、PDF書類をダウンロードしてプリントアウト)。
ここで本誌が注目したいのは、著書にも“サンプル” として掲載されている、一人息子宛てに書かれた「介護について」の直筆シート。これは息子に宛てた、介護に関する自分の希望を書いたものだ。