京マチ子さん死去 晩年にあった仲間との“やすらぎの郷ライフ”
女優の京マチ子さんが5月12日、心不全のため死去していたと発表された。享年、95歳。各メディアによると、告別式は近親者で行ったという。
大阪生まれの京さんは49年に大映で女優デビュー。黒沢明監督(享年88)の50年の映画「羅生門」や53年の溝口健二監督(享年58)「雨月物語」、衣笠貞之助監督(享年86)「地獄門」などに出演。作品がヴェネツィア国際映画祭やカンヌ国際映画祭といった映画祭で次々と受賞したことから「グランプリ女優」と形容されるほど、日本の映画界に欠かせない名女優となった。
ドラマでは77年の「犬神家の一族」(TBS系)や必殺シリーズに出演し、94年の「花の乱」(NHK総合)や99年「元禄繚乱」(同局)といった大河ドラマでも存在感を発揮。06年までは舞台に出演するなど公の場にも登場していたが、以降は事実上の引退状態となっていた。
そのため13年と14年に池畑慎之介(66)のブログに近影がアップされると、大きな反響を呼んだ。
Twitterでは京さんを追悼する声が続々と上がっている。
《また名優が御一人旅立たれた…… 京マチ子さん演じる坂東京山ほど美しく冷たく鋭い眼を見たことがない》
《洋装も和装も似合って、なんて妖艶な人なんだろうと思っていました。