2019年5月29日 11:00
現役世代が年金を取りこぼさないための「ねんきんネット」活用術
「10年前の’09年より、すべての年金加入者に『ねんきん定期便』が郵送されるようになりました。これは毎年、加入者の誕生月に届くものです。国民年金、厚生年金などの加入期間や、65歳を迎えたときに受給できる年金の見込み額、これまでの保険料納付額などが書かれているので、自分の納付状況を知る大きな手段となります」
こう語るのは、年金制度に詳しい経済評論家の加谷珪一さん。「ねんきん定期便」は、はがきで郵送されるため保管はしやすいが、受給者が受け取る「年金額確定通知書」とは違い、これだけでは“見落とし”についての決定的なヒントにはならないと加谷さんは話す。
「直近約1年の自分の納付状況に関しては、はがきの裏面に記載がありますから、納めていない場合は知ることができますが、納付開始からの全期間を把握できるわけではありません。そこで併せて利用したいのが、日本年金機構のホームページから行くことができる『ねんきんネット』というサイトです。パソコンやスマホでアクセスし、基礎年金番号などを入力して登録するだけで、定期便にはない『未納月数』などの情報を把握することができます」
ログインしたら、「各月の年金記録の情報」