2019年6月6日 06:00
ムダ遣いの原因“ビンボー脳”を克服する買い物ルール
ついついやってしまうムダ遣いの悪いクセ。やめられない原因は、私たちの脳の働きの特徴からきているそう。正しい対処法で悪循環に歯止めをかけよう――。
ことあるごとに「最近、お金を使いすぎてマズイ……」と危機感を覚えるものの、目の前に欲しいものがあると、パッと飛びついてしまうという人は多い。
「脳には『放っておくと浪費する』という残念なクセがあります。ムダ遣いがやめられない、お金がたまらない、というのは残念なクセが支配する“ビンボー脳”が原因です。このクセを意識的に改めれば、自然と浪費は防げます」
そう語るのは、菅原脳神経外科クリニックの菅原道仁院長。菅原院長によれば、私たちがついついやってしまうムダ遣い習慣は、脳科学の観点から説明できるのだという。
「脳の発達過程を見ていくと、赤ちゃんが生まれてから初めにすることは、お母さんが笑ったらつられて笑うように模倣、つまりまねをすることなのです。これは脳の『ミラーニューロン』という神経細胞の働きによるもので、大人になってからも他人が持っているものが衝動的に欲しくなるのも同じなのです」(菅原院長・以下同)
“ものまね神経”のミラーニューロンには、他人と「比較」