萩本欽一 3歳上妻から“初めて”かけられた「ありがとう」
幸いお母さんは『仕事が好きなら、とことんやれ』っていう人だったから、気持ちよく夢を追いかけられたしね」
“お母さん”とは、3歳年上の妻・澄子さん(81)のこと。欽ちゃんは’76年に、澄子さんと結婚していること、そして7カ月になる長男がすでにいることを記者会見で発表。続いて次男、三男にも恵まれたが、当時の欽ちゃんはとにかく“仕事漬け”の日々だった、と振り返る。
「まだ子どもが小さかったとき、ぼくは“家族を顧みない旦那”と言われるのがイヤだったから、どんなに忙しくても日曜だけは休みを取って、毎週子どもと遊びに行ったりしていたの。そしたらお母さんが『あなたが無理して楽しそうにしているのはバレバレだし、そういう付き合いをすると、子どもたちがかわいそうだから、やめたほうがいい。そんなことなら、仕事を思いっきりやれば』って」
それ以来、欽ちゃんは子どもをほったらかしにして、澄子さんにまかせっきりだった。
「お母さんはよく子どもたちと計画して夏休みに旅行に行っていたんだけど、たまたま休みが重なったときに『ぼくも行く』と言うと、『つまんないから来るな!』と言われた(苦笑)。旅先にぼくが来ると、有名人一家として見えを張るから、彼女たちで立てていた計画が台無しになるみたい。