伝説の銀行強盗ジョン・デリンジャーの遺体、85年ぶりに発掘へ
ジョン・デリンジャーと懸賞金ポスター(写真:AP/アフロ)
1930年代、禁酒法時代のアメリカで数々の銀行を襲い、「社会の敵ナンバー・ワン」との異名を取ったギャング、ジョン・デリンジャー。1934年、31歳でFBIによって殺害されインディアナポリスの墓地に葬られたが、85年の時を経てその遺体が発掘されることになった。ABCニュースが伝えている。
デリンジャーの甥にあたるマイケル・C・トンプソンが発掘を申請し、インディアナ州保健局が許可。理由については墓地のスポークスパーソンも知らされていないという。9月16日午前10時に掘り起こし作業が開始される。
ジョン・デリンジャーと彼が率いるギャング集団は銀行から金は奪うが、その場に居合わせた客には手を出さなかったことから、“義賊”のようにもてはやされた。当時はメディアも当局ではなくデリンジャー寄りで、銀行強盗のほか7人を負傷させ、10人を殺害した悪党でありながらも、悪く書き立てられることはあまりなかった。
1934年に脱獄し逃亡するも、映画館を出てきたところをFBIに包囲され、銃弾を体中に浴びて死亡した。
デリンジャーのファンであることを公言する人は多く、俳優のジョニー・デップもその1人。映画『パブリック・エネミーズ』ではデリンジャー役を務めた。
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