くらし情報『大流行中はしかにかかった客室乗務員、発症5カ月後に死亡』

大流行中はしかにかかった客室乗務員、発症5カ月後に死亡

非常事態宣言下のNYでは、MMRワクチン未接種の18歳以下の子どもはあらゆる公共施設への立ち入りを禁じられた(写真:AP/アフロ)

非常事態宣言下のNYでは、MMRワクチン未接種の18歳以下の子どもはあらゆる公共施設への立ち入りを禁じられた(写真:AP/アフロ)



非常に感染力の強い麻疹(はしか)。厚生労働省のWebサイトによると、免疫を持たない人が感染するとほぼ100%発症し、先進国でも1,000人に1人が死亡するという。特に妊娠中の女性が感染すると重症化しやすく、流産や早産を引き起こすケースも報告されている。米ニューヨーク州では昨年10月からはしか患者が激増し、4月には一部地域に非常事態宣言が出された。現在は米国全土で1991年以来最悪のはしか流行期を迎えている。

米国時間13日、ワシントン・ポスト紙が、イスラエルのエル・アル航空の客室乗務員ロテム・アミタイさん(43)の死亡を伝えた。アミタイさんは今年3月下旬、ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港からイスラエルへのフライトに乗務した際にはしかの症状が出始め、すぐに入院。その後、脳炎を発症し、昏睡状態に陥っていた。


はしかを予防する最も有効な手段はワクチンの接種だ。アミタイさんは幼少時に必要な接種を受けていたと母親が話しているが、1970年代生まれは接種回数が1回のみだったケースが多く、必要な免疫を得られていなかった可能性があるという。

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