北村地方創生大臣 ダム建設の犠牲発言に「典型的な暴言」の声
(写真:アフロ)
北村誠吾・地方創生担当大臣(72)が9月14日、地元・長崎県佐世保市で会見を行った。同県は石木ダムの建設に揺れているが、それにちなんで北村大臣が「誰かが犠牲に」と発言したためネットで物議を醸している。
石木ダムは川棚川流域の治水と佐世保市への利水を目的に75年に建設が決まったが、地権者からの反対があり本体着工ができていない。いっぽうで国は13年に事業認定、県も家屋などの強制収用の手続きを進めている。
そんななか、「長崎県は石木ダムの必要性を十分に説明してきたのか」「42年前の計画は現在でもふさわしいのか」と妥当性を問う声が。また約538億円にものぼる税金を投じて美しい景観にダムを作るということもあり、坂本龍一(67)や伊勢谷友介(43)といった著名人たちも建設を反対している。
にもかかわらず予定地の明け渡し期限は11月18日となっており、立ち退かなければ行政代執行が可能となる。
北村大臣は14日、会見で過去の佐世保の大渇水に言及。
そして地域の発展のためにも新たな水源が必要であると強調した。
地権者の水没予定地への愛着を理解しながらも「何かを犠牲にして人々は生きている」と発言。さらに県と市について「地権者が『協力せざるを得ない』『収用に至らざるをえない事情があったんだ』と思うような歩み寄りや真剣さが必要」と話し、こう持論を展開した。
「みんなが困らないように生活するためには、誰かが犠牲、協力して、人のために役に立とうという精神で世の中は成り立っている」
15日の朝日新聞によると、北村大臣は自身の発言について「互いに犠牲的精神を発揮し、助け合って世の中は回っていると一般論を言った」と説明したという。しかしこの北村大臣の発言に、Twitterでは否定的な声が上がっている。
《犠牲になる「誰か」が、自分自身だったり、自分の身内だったことがあるのか》
《自己犠牲は犠牲を強いる側が賞揚しちゃいかんだろう》
《多数の利益のために少数者が犠牲になれ…こういう理解がおかしい人には絶対に権力を持たせてはいけないという典型的な暴言》
北村大臣は11日の就任記者会見で担当分野の政策を問われた際、答えに窮し「これから勉強させていただきたい」とコメント。さらに13日の会見で視察に訪れたい地域を問われたところ、「どこへということは特別に私としてはない」「この役所が受け持っている仕事はたくさんあるが、そこら辺を正確にまだ把握できていない。正確な認識をしたうえで取り組んでいきたい」などと発言していた。
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