野口聡一さん54歳で宇宙へ「大事なのは継続できる生活リズム」
50歳を超えても宇宙へ行ける人の生活ってどんなだろう――。“野口さん54歳で3度目の宇宙へ”というニュースを聞いて、ふと浮かんだ疑問。本人に直接聞いてみると、意外な答えが返ってきました。
「幼いころから僕の『宇宙飛行士』という仕事を理解して育ってきた3人の娘たちは、日ごろから『お父さん、また宇宙に行きたいんでしょ?』と言ってくれていて。3度目が決定したときも『本当によかったねと全員が喜んでくれました』
JAXA(宇宙航空研究開発機構)東京事務所の一室で、やわらかな笑顔を浮かべて話すのは、宇宙飛行士の野口聡一さん(54)。’05年にアメリカの「スペースシャトル」。’09年にロシアの「ソユーズ」と2度、宇宙船に乗り、地上から約400キロ離れたISS(国際宇宙ステーション)に滞在して任務を行ってきた。
そして’20年に予定されている「3度目」では、日本人として初めてアメリカの民間機に乗り、ISSに向かう。
「フライト・エンジニアとして、日本の宇宙実験棟『きぼう』を含む各施設の保全や科学実験など行う予定です。東京オリンピック聖火リレーのスペース・アンバサダーも務めるため、日程が重なれば、宇宙から中継で声援をお届けできるかもしれません」