くらし情報『『なつぞら』にヒント与えた奥山玲子さん 夫が語る素顔と最期』

『なつぞら』にヒント与えた奥山玲子さん 夫が語る素顔と最期

その疲れもあったのか、風邪をこじらせて肺炎になって。病院では『風邪』と言われたのですが、高熱が下がらず、みるみる弱ってしまい……入院から5日で逝ってしまったんです」

それから10年後、’17年6月に小田部さんは大病を患い緊急入院。入院生活は5カ月にもおよんだ。

「医師からは『もうダメだ』と言われて、息子は葬儀の準備をしていたほどだったんです。それでも、なんとか生き延びることはできましたが、リハビリをしないと歩くことができませんでした」

退院から数日後、NHKの担当者が「アニメーション黎明期の世界を描きたいので、当時の話を教えてください」と訪ねてきた。

「もちろん、そのときに奥山の話もしました。僕がいまでは自分の足で歩けるようになったのは、きっと『このドラマを、ちゃんと見届けるのよ』という奥山の導きだったのかもしれないね」

そして『なつぞら』がきっかけとなり、奥山さんの原画の画集をつくることにも。

「資料を探していたら、作品をつくるため、彼女が構想を描いていた絵がいっぱい出てきたんです。
奥山はいつも、アイデアが内側から湧きあがってくるような人だったことを思い出しました」

『なつぞら』が終わっても、奥山さんと小田部さんの“共同作業”は、いつまでも続く――。

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