地下鉄ホームで歌う話題のホームレス女性に大物Pがコンタクト
先月末、米ロサンゼルス市警のTwitterアカウントが、「LAには400万人の人が住み、400万通りのストーリーと声がある。時には立ち止まり、他の人の声を聴いてみるべきだ。その美しい声を」というキャプションをつけて素晴らしいソプラノでオペラを歌い上げる女性の動画を投稿した。場所はコンサートホールではなく殺風景な地下鉄のホーム。女性は大きな荷物を携えている。その歌声の美しさに動画は広く拡散され、「彼女は一体誰なんだ」と大いに話題となった。
NBCロサンゼルスによると、この女性はロシア人音楽家、エミリー・ザモルカさん(52)。24年前に渡米し、バイオリンとピアノを教えながら生計を立てていたが、大病を患った際に医療費や家賃を払いきれず、ホームレスになってしまったという。
その後は路上生活を送りながらロサンゼルスのダウンタウンでバイオリンを弾いて日銭を稼いでいたが、3年前にバイオリンを盗まれてしまった。このバイオリンは「私の収入で、私の全てでした。私に同情してくれる人はいますが、誰の負担にもなりたくありません」とザモルカさんは語る。
取材で「いつかまた音楽を仕事にしたい」と語っていたザモルカさんに、グラミー賞にノミネートされたこともある音楽プロデューサー、ジョエル・ダイアモンドがコンタクトを取ったことがわかった。TMZによると、ダイアモンドはロサンゼルス市警のTwitterで彼女を知り、ヒットを確信。「地下鉄ソプラノによる古典音楽とEDMのクロスオーバー」を作るためザモルカさんにオファーレターを出したという。ダイアモンドはテレビドラマ『ナイトライダー』主演俳優のデヴィッド・ハッセルホフに、1989年にドイツのブランデンブルグ門で「Looking for Freedom(自由を求めて)」を歌わせた名プロデューサーだ。この曲はドイツでプラチナディスクに輝き、今に至るまでドイツで愛され続けている。
また、英国のベテラン歌手エンゲルベルト・フンパーディンクのアルバムも12枚手がけたことでも知られる。
制作がスムーズに進めば、ザモルカさんのデビューアルバムは、ダイアモンドが所持するレーベル「シルバー・ブルー・レコーズ」から「Paradise(楽園)」というタイトルでリリースされる予定だという。
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