離婚後の孤独を救った“キッチンからの挑戦”(JINSEIのスパイス!第51回)
【今週の悩めるマダム】
結婚して以来、主婦業に追われ18年がたちました。大学生の娘が家を出て数カ月、急に孤独を感じています。近所に友達もおらず、ランチはいつもひとり。夫の帰りが遅い日が続くと夜もひとり。誰とも会話をしない日が何日も続くことも。夫は私が働くことに猛反対します。私は毎日何をして暮らせばいいのでしょう。(東京都在住・50代主婦)
この手のご相談が、最近本当に増えた気がします。
同じような気持ちの人がたくさんいるのだということをまず知ってください。僕は男だって家事や育児をするべきだと思うし、女性が好きな仕事をしていいと思っています。ご主人が奥様を働かせないということですが、実は僕の両親もまったく同じだったんです。僕の母は結婚後、同じように家から出してもらえなかった時代がありました。その時、母は独学で刺繡、陶芸、料理、木彫りを学び、先生になったり、展示会に出品したり、大会に出るようになるのです。その後、母を愛し過ぎた父も反省をしたのか、外出を許可するようになります。
母は50歳になってやっと、それまでの憂さを晴らすかのように社交ダンスを習い始めます。50歳とは思えないかっこいい写真が残っていますよ。