鈴木亮平「田中裕子さんに抱きしめられ甦った母の安心感」
「(田中裕子さんが演じる)母親に抱きしめられたとき、僕の中にふわっと匂いが入ってきたんです。子どものころに親に抱きしめられたときの圧倒的な安心感というか、理屈じゃない、本能的に惹かれる匂い。もちろん自分の母親の匂いとは違いますが、田中さんに抱きしめられたときに母親のことを思い出しました」
そう語るのは、映画『ひとよ』(11月8日全国ロードショー)で3兄弟の長男・稲村大樹を演じた鈴木亮平(36)。
15年前、母親が起こした殺人事件のせいで、それぞれにひずみを抱えて生きてきた子どもたち。母との久しぶりの再会に困惑する。
「この作品って、誰の視点から見るかによって見た人の感想がまったく違うんです。母親目線で見ている人は、『子どもたちは、なんで母親のことをわかってやらないの?』と言いますけど、僕自身は、最後まで『この人、わかんない!』と大樹の視点で見てしまう。いろんな発見があるのは面白いですね」
次男・雄二を演じる佐藤健とはドラマ『天皇の料理番』(’15年)以来の兄弟役だ。
「今回の健は、結構やさぐれた役ですが、ふだんの彼も少し似たような空気感があるんです。世の中を斜に構えて見ているようなところとか、雄二に重なるところもあって、自然に兄弟になれました」
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