2019年11月25日 06:00
被災地からの贈り物に…松本白鸚「サンマの上にこぼれた涙」
「令和の御代に改まりまして、若き天皇陛下が新しい象徴として、私どもに寄り添ってくださることを、国民の一人として大変うれしく、また誇らしく思っております」
11月9日に行われた「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」で、祝辞を述べた松本白鸚さん(77)。昨年1月、息子の松本幸四郎(46)、孫の市川染五郎(14)とともに、37年ぶりの三代襲名を行ったことに触れるとこう続けた。
「37年前、父(先代白鸚)は襲名の“名”は“命”だと申しました。伝統に命を吹き込むのは、まさに令和に生きる私どものつとめだと思っております」
平成から令和に御代替わりする記念すべき年である2019年。歌舞伎役者・松本白鸚にとってもまた記念すべき年になった。
今年8月に喜寿を迎え、主演・演出を務めるドン・キホーテを主人公にしたミュージカル『ラ・マンチャの男』は日本初演から50年、10月には1,300回公演という偉業も達成した。先月には、白鸚を襲名してから初となる著書『句と絵で綴る余白の時間』(春陽堂書店)も出版。
「そして、今年の12月には金婚式も迎えます。
家内が支えてくれたからこそ、無我夢中でここまでやってこられたのでしょう」