くらし情報『『スカーレット』三林京子が明かす“リアル大久保さん”ぶり』

『スカーレット』三林京子が明かす“リアル大久保さん”ぶり

『スカーレット』三林京子が明かす“リアル大久保さん”ぶり


NHK連続テレビ小説『スカーレット』で、戸田恵梨香演じる主人公・川原喜美子が女中として働いた下宿屋「荒木荘」。ここで、彼女の指南役として登場する古株の元女中・大久保のぶ子を演じている、女優の三林京子さん(68)。

文楽の人間国宝・二代目桐竹勘十郎を父に持ち、往年の名女優・山田五十鈴に師事。同じく人間国宝で「上方落語中興の祖」と称された三代目桂米朝に、女性として初めて弟子入りし「桂すずめ」という名を許され高座デビューも。加えて日本舞踊、清元、三味線、鳴物、狂言、フラメンコ……と、武芸百般、いや“芸事百般のつわもの”、それが三林さんだ。

もちろん、女優としても半世紀近いキャリアを誇る。連続テレビ小説には’85年の「いちばん太鼓」から今作まで、じつに8作品に出演。これは、役名のついた出演者としては歴代最多タイ記録だ。


三林さんは’51年、大阪・住吉大社の真向かいにある産院で産声を上げた。当時、父は文楽の興行を一手に取り仕切っていた松竹から離れ、師匠の二代目桐竹紋十郎らと自主公演に活路を見いだそうとしていた。だが、家族と多くの弟子を養うため、家計はいつも火の車だった。

「家中の物、質屋に入れてました。

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