多すぎる洗剤が黄ばみの原因になる…お洗濯の新常識〇×クイズ
毎日のお洗濯、じつはちょっとした誤解から、洋服が傷んだり、臭いが付く原因を作っていることが多いという。“日本一の洗濯屋さん”に正しい洗濯のコツを学びましょう!
「“洗濯機におまかせ”では、衣類はきれいになりません!」
そう語るのは、クリーニング店「LIVRER YOKOHAMA(リブレ ヨコハマ)」の茂木康之さん。茂木さんは兄の貴史さん、友人の今井良さんと3人で“洗濯ブラザーズ”を結成。アーテストの衣装クリーニングのほか、主婦向けに洗濯術を指南している。
プロの視点から見ると、私たちの洗濯の常識にはNG習慣がいくつもあるようだ。今回はそんな洗濯の最新常識を○×形式でおさらい。すべて正解できたらかなりのお洗濯上手だ。
【Q1】洗剤の量は多いほうが汚れが落ちやすい
正解は×。
洗剤は多めのほうが汚れが落ちると思いがちだが、これは逆効果。洗剤の量を増やすと泡が立ちすぎて、その泡が汚れを保護してしまい、繊維から汚れが取れにくくなる。洗剤の残った箇所は黄ばみや部屋干し臭のもとになるモラクセラ菌が繁殖してしまう恐れも。
【Q2】シャツの黄ばみはとりあえず漂白剤で落とす
正解は×。漂白剤は刺激が強く生地へのダメージの原因に。スプレー容器に液体洗剤と水を1対1の割合で入れ、黄ばんだ部分に吹きかけて皮脂汚れを浮かし、ブラシでたたくなど前処理をしてから洗濯するとほとんどの汚れは落ちる。漂白剤は最終手段として使おう。
【Q3】洗濯物→水→洗剤の順番で入れてから洗濯機をスタートさせる
正解は×。
水自体にかなりの洗浄力があるので、洗濯物を入れた状態で水を入れると繊維の縮みや色抜けなどを招く。手動で洗濯機に水を張ってから洗剤を入れ、2〜3分洗濯機を回す。泡が立ってから洗濯物を入れると洗剤がムラなく溶けて泡立つので衣類を保護してくれる。
【Q4】温かい風呂の残り湯を洗濯に使うときれいにならない
正解は○。水の温度が高いと洗浄力は上がるが、お風呂の残り湯には人の皮脂やタンパク質が残っていて洗濯物に付着してしまうことも。部屋干し臭や服が湿ったときの戻り臭などイヤな臭いを防ぐには、できれば残り湯は使わないほうがいいという。
【Q5】洗濯後にいい香りがするのはきれいに洗えている証拠
正解は×。いい香りが広がると「きれいになった!」と思いがちだが、これはすすぎが足りず、洗剤や柔軟剤の成分が洗濯物に残ってしまった可能性も。
洗い、すすぎの段階で水の量が不足していると、汚れが繊維に残ってしまう原因になるので注意。
「汚れが目立つ部分には、100円ショップで売られているスプレーボトルに液体タイプの洗濯用洗剤と水を1対1で混ぜたものを吹きかけ、ブラシでたたいてから洗濯機で洗うとよく落ちます。こうしたひと手間で、衣類をきれいに長持ちさせることができます」(茂木さん)
「女性自身」2020年1月28日号 掲載
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