宍戸錠さん 86年の豪快人生…本誌に語っていた“最後の目標”
1つは、整形手術で頬のコブをとったことだ。
「デビュー当時は2枚目路線でしたが、56年9月に『このままでは“いい俳優”になれない』と思い、2度にわたる手術で頬を膨らませたのです。そうしたイメージチェンジは大成功。しかし01年3月、約44年ぶりの手術でコブを取りました。その理由は『自然に老いた姿を見せたい』といったもの。俳優魂の塊のような人でした」(映画関係者)
2つ目は自宅が全焼したことだ。64年に約500平米の土地を購入し、2年後に2階建ての豪邸を建築。そして家族5人で仲睦まじく暮らしてきたが、子どもたちが巣立ったのち游子さんが逝去。
13年2月、宍戸さんが一人で暮らしている最中にそれは発生した。
火災の数日後、本誌が火災現場を訪ねるとそこには宍戸さんの姿が。共に現場検証をしていると「大事なものがあったよ!結婚式の写真!」と赤いアルバムを手に満面の笑み。さらに「家が焼けたくらいで泣いたり、ビクビクしているヤツは男じゃないね。俺はそういう感じだから平気、平気」「俺は健在、こんなことに負けるか!」と息巻いていた。
火災から2年後の15年5月、高倉健さん(享年83)や菅原文太さん(享年81)