【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談
TBS『グッとラック!』のレギュラーコメンテーターをはじめ、数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう~医療と宗教の間のケア~』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。
【今回の相談内容】
先月、父親が脳梗塞で倒れたとき、兄から「おまえは大した仕事はしていないんだから、仕事をやめて介護をしろ」と言われました。あまりに酷い言い方で、ずっと引きずってしまっています。私だって、自分なりに仕事は頑張っているし、結婚したてで子どももこれから…と考えていたところなのに。それも兄の妻は専業主婦ですが、「何もしません」と早々に宣言して一切介護には関わらない様子で。不公平な気がしています(34歳・会社員・女性)
【回答】
ああ、これはグサッときますよね。お兄さん、これは言っちゃいけないことです。でも、もしかすると「父、倒れる」という突然のことに、パニックになっていらしたのかもしれません。
親が倒れるなんて子にとっては想定外ですから、慌てふためいて心にもない言葉をぶつけあってしまうようなこともあるでしょう。