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アカデミー賞候補『ジョジョ・ラビット』は優しさ溢れる一作

女性自身
アカデミー賞候補『ジョジョ・ラビット』は優しさ溢れる一作

(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation&TSG Entertainment Finance LLC



話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今回はアカデミー賞6部門にノミネートされた話題作『ジョジョ・ラビット』を紹介します。

■映画『ジョジョ・ラビット』公開中

物語の舞台は第二次世界大戦下のドイツ。ナチスによるユダヤ人迫害が起きていたころ。主人公の少年ジョジョはナチスシンパで、アドルフ・ヒトラーを心の友とし、青少年集団で訓練に励んでいます。

母親のロージーはそんな息子の意思を尊重しながら、過酷な時代を明るく強く生きる女性。親子でつましい生活を送っていたある日、ジョジョは自宅でユダヤ人少女のエルサを見つけてしまうのです!

本作のすごいところは、重いテーマなのに観賞中はわりと温かい気持ちでいられること。そのあたりは同時代を描いた名作『ライフ・イズ・ビューティフル』をほうふつとさせます。


そして役柄のキャラクターがとにかくいとおしい。それを体現するキャストの演技に注目です。

本作が映画初出演というジョジョ役のローマン・グリフィン・デイビスくんには末恐ろしさしか感じないし、母親役スカーレット・ヨハンソンのたくましさには心打たれ、サム・ロックウェル演じる大尉のださカッコよさにはしびれました。

観賞中から感情がガンガンと揺さぶられる衝撃というよりも、あとからじわりじわりと効いてくる感じ。不幸な時代を描いているけど、優しさにあふれた作品。戦争に関するニュースを耳にする今だからこそ見てほしい映画です。

「女性自身」2020年2月4日号 掲載

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