中井貴一 京都のタクシーで教えてもらった佐々木蔵之介実家
役者の王道を歩いているんだろうなあって思います。それと仕事が好きでしょう?すごい仕事量だもんね」
佐々木「いやいや、それは先輩のほうですよ。オールラウンダーですし、知的に裏付けられたユーモアもある。この映画では、真ん中をやるときの覚悟みたいなものを貴一さんからたくさん学びました」
中井「京都では一緒にお食事に行く時間なんて全くなかったね。まあ、蔵之介くんは実家が近いから飲んではりましたけど」
佐々木「酒屋ですから。売るほどあります(笑)」
中井「蔵之介くんにとってはお酒じゃないんでしょう?」
佐々木「米のジュースです(笑)」
中井「水道から出るんやろ」
佐々木「そうそう、蛇口からジャーッて出てくる、って誰がや!(笑)それにしても、貴一さんの京都弁はど正解ですね」
中井「うちは家のなかで京都弁が飛び交っていたんですよ。でもずっと東京で生活しているから、自分が使っている言葉は東京弁だと思っていて。たとえば、『ほかす』という言葉は『捨てる』の京都弁だけど、僕は東京弁だと思って『ほかしといてくれ』と言う。
すると『ほかすってどういう意味?』って聞かれるんです。東京の人に通じないことが多々ありました(笑)」