2020年1月30日 20:19
新型コロナウイルス 各所に混乱…マスク高額取引、在宅指示も
中国湖北省武漢市を中心に感染が拡大した新型コロナウイルス。外務省によると、中華人民共和国では1月27日の時点で感染者は約3,000人。そのうち80名が死亡したという。
日本では28日に、武漢市に滞在歴のない奈良県在住の男性に感染が確認された。読売新聞によると29日に武漢市から政府チャーター機第1便で帰国した邦人3人に対して、ウイルスが検出されたという。30日には帰国者のうち、発熱や咳といった症状がない人の感染も明らかになった。
このような事態が刻一刻と注視されるなかで、日本国内の市場にも影響が出始めている。
「ドラッグストアでは店頭や通販でもマスクが品薄状態です。
日本人だけでなく、訪日した中国人もまとめ買いをしています。いっぽうでオークションサイトでは、箱単位のマスクが高額で取引されています。国内メーカーは出荷や増産に追われており、間に合っていません。平日は24時間体制で稼働している工場もあります」(全国紙記者)
こういった背景には、日本国内の企業で働く従業員への指示にも要因があるようだ。
「今年の中国の春節(旧正月)は1月25日で、国民の休日は通常1週間ほどです。ですが中国政府は、新型肺炎の発生により国民の休日を2月2日まで延長する“異例”の措置を取りました。