母から娘への皇位継承も!専門家語る「女性天皇の意外な歴史」
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国民的議題である皇位継承問題。愛子さまも昨年12月に18歳になられ、女性天皇の是非などについて国会での早急な議論が求められている。
しかし、昨年11月の世論調査では、半数以上が女性天皇と女系天皇の違いを「理解していない」と回答(産経・FNN合同世論調査)。なかなか基本的な知識が広まっていない。そこで、皇室に関する近現代史を専門とする歴史学者・小田部雄次さん(静岡福祉大学名誉教授)に解説してもらった。
【Q】女性天皇はこれまで歴史上にいたのでしょうか?
女性天皇は歴史上8人存在しました。これは大正15年制定の「皇統譜」に記されており、宮内庁の公式な見解です。とくに功績に優れていたのは、飛鳥時代の推古天皇と持統天皇でしょう。
聖徳太子は推古天皇の皇太子として活躍しましたが、十七条憲法、遣隋使派遣、法隆寺建立といった太子の実績の背景には、推古天皇の存在と支援があったのです。
持統天皇は、藤原京への遷都を実行。父の天智天皇、夫の天武天皇とともに、律令国家を形成するにあたり、キーパーソンとなりました。
また、2度も皇位についた女性天皇として、皇極天皇(のちに斉明天皇)