くらし情報『母から娘への皇位継承も!専門家語る「女性天皇の意外な歴史」』

母から娘への皇位継承も!専門家語る「女性天皇の意外な歴史」

と孝謙天皇(のちに称徳天皇)がいます。当時の政治状況において重要な存在であったともいえます。

最後の女性天皇は、江戸時代の後桜町天皇で、1762~71年に在位していました。それから約250年、女性天皇は誕生していません。

【Q】女性天皇と女系天皇の違いは何でしょうか?

父親が天皇の血を引いている女性の天皇を「女性天皇」と称します。前述のように、女性天皇は歴史上も存在したので、これを認めることは、まったく伝統に反しません。

母親は天皇の血を引いているが、父親は天皇の血を引いていない天皇を、男女を問わず「女系天皇」と称します。女系天皇は、これまでに前例がないとされています。


ただ、第43代の元明天皇と第44代の元正天皇はいずれも女性で、母娘です。元正天皇の父も、その父が天皇だったので、元正天皇は一応男系ではありますが、母から娘へという女系による継承でもあったのです。

なお、現在の皇室典範(皇室に関する法律)では、女性皇族は結婚により皇室を離れることになっています。このため女性皇族が結婚後も皇室にとどまれるようにする「女性宮家」の創設も検討されています。

「女性自身」2020年2月11日号 掲載
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