くらし情報『子宮摘出で結婚断念 資産150億の旧家長女が人生でやり残した事』

2020年2月17日 11:00

子宮摘出で結婚断念 資産150億の旧家長女が人生でやり残した事

子宮摘出で結婚断念 資産150億の旧家長女が人生でやり残した事


矢野孝子さん(72)は、大阪の中津エリアを中心に、11棟の高層マンションを所有する「北村」ほか、グループ会社5社の代表取締役社長を務めている。事業は全て順風満帆。会社の総資産は150億円余!さらには、一般財団法人「南蛮文化館」の館長で、宗教法人「穂積山心願院」院主、住宅型有料老人ホーム「シニアスタイル尼崎」のオーナーでもある。

「人生を謳歌されているのでしょうね」という記者のぶしつけな問いに、大きな椅子に身を沈めた孝子さんは、小首をかしげて、独り言のようにこう答えた。

「いくらお金があっても、幸せ、ちゃうねん。でも、不幸せともちゃうねん」

孝子さんは、結婚経験がなく、子供なし――。今は、母たちと囲むささやかな夕食が楽しい。そう語った孝子さんの半生を辿ろう。


孝子さんの旧姓は北村だ。北村家は、枯山水を配した千坪もの敷地に650坪の本宅と350坪の離れが並び立つ旧家だった。父は、13代続く大庄屋の家系だ。孝子さんたち姉妹を溺愛しつつも、しつけには厳しい人だった。

父が定めた門限は、高校で6時。大学生でも夜8時。そんな中での、初めての恋人は、1歳下の軽音楽部の旧府立大生だった。デートは、もっぱらドライブだ。

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