2020年2月17日 20:05
“噛まれたら同性愛者”映画に批判殺到 協力の茨城県にも
2月14日に公開された映画『バイバイ、ヴァンプ!』が物議を醸している。「ヴァンパイアに噛まれると同性愛者になる」というストーリーに批判が殺到し、公開停止を求める署名運動まで起こる事態に。制作側が釈明の声明を発表するも、思わぬところに波紋が広がっている。
公式サイトによると、同作は美貌の吸血鬼に噛まれた女好きの吾郎が女装した同性愛者となることから騒動が起こる“青春ヴァンパイアホラー”。また予告編には「同性愛の町になっちまう」というセリフも盛り込まれている。
そういったことからから署名サイト・change.orgに公開停止を求めるページが作成された。発起人は「同性愛を悪のように仕立て上げ、敵視し差別対象とする表現が見受けられます」「多様な性への配慮が欠けており、視聴者に間違った印象を与えかねません」とつづっている。
たちまち署名はネットで拡散され、7,000人もの賛同者が集まるほどの反響に(17日20時時点)。
そして16日、同作の公式Twitterアカウントは製作委員会からのコメントを発表した。
《この映画には一部、同性愛の方々に対し不快な思いを抱かせる表現が含まれているかもしれませんが、同性愛を差別する作品ではありません》
また《愛とは自由であり、人それぞれの愛が尊重されるものであるというテーマのもと、製作されました》《この作品は、そのテーマをエンターテインメントな作風で描いているため、一部の方に誤解や混乱を招いた事をお詫び申し上げます》と釈明していた。