くらし情報『水際対策にクルーズ船…失敗繰り返す政府は今こそ全員検査を』

2020年2月24日 17:45

水際対策にクルーズ船…失敗繰り返す政府は今こそ全員検査を

水際対策にクルーズ船…失敗繰り返す政府は今こそ全員検査を


「日本にウイルスを上陸させない“水際対策”は早い段階で、破綻していた」

そう指摘するのは、医療ガバナンス研究所の理事長で内科医の上昌広先生。

新型コロナウイルスの存在が発覚した当初、空港では熱を感知するサーモグラフィという装置を使って感染の可能性がある人を見極めようとしていた。だが、最初に国内で感染が確認された中国人男性は1月6日に入国したとき、解熱剤を服用していたため、空港の検疫をパスしたのだ。

「東大医科研の研究グループの調査では、’09年の新型インフルエンザの際には、空港検疫で8人の感染者を見つけた一方で、113人の感染者を見逃したという結果がでました。それほど、信頼できるものではないんです」

今回の新型コロナウイルスに関しても、1月の段階で多くの感染者が日本に上陸していた可能性が高い。1月28日、武漢市から来たツアー客を乗せていた奈良県のバス運転手の感染が確認されたのを皮切りに、国内での感染例が続々と明らかになっている。

上先生は早い段階から、“疑わしい人”と希望者全員の検査を行うべきだと主張してきた。感染者がクリニックに殺到したら、クリニックを舞台に感染が拡大するという懸念もあるが……。

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