くらし情報『無痛分娩「重大事故・死亡事故」急増!“危ない病院”の見分け方』

2020年3月6日 06:00

無痛分娩「重大事故・死亡事故」急増!“危ない病院”の見分け方

長女を胸に笑顔を見せる長村千惠さん。この翌年、第2子の無痛分娩中に呼吸停止。意識が戻らないまま亡くなった。

長女を胸に笑顔を見せる長村千惠さん。この翌年、第2子の無痛分娩中に呼吸停止。意識が戻らないまま亡くなった。



産後の回復が早いなどのメリットから利用者が増えている無痛分娩で、重大事故が相次いでいる。

無痛分娩は局所麻酔で陣痛に伴う痛みを和らげ、出産時の疲労を軽くする出産方法だ。
出産後、比較的早期に仕事に復帰できることもあり、欧米を中心に働く女性に人気で、フランスでは妊婦の6割以上、アメリカでも4割以上が無痛分娩を選択。日本の無痛分娩の実施率も’07年の2.6%から’16年の6.1%に急増している。

ところが新聞で報道されているだけでも’11年以降、無痛分娩による死亡事故が5件、重い障害が残った事故が2件発生しており、その中には3度も重大事故を起こしたクリニックもある。

埼玉医科大学総合医療センター産科麻酔科診療部長の照井克生教授は、日本の無痛分娩事情を危惧して、次のように語る。

「米国では無痛分娩の麻酔の95%を麻酔科医が担当し、出産が終わるまで分娩室で立ち会います。残りの5%も、特別な資格を持つ麻酔看護師が麻酔科医の監督の下で麻酔を担当しています。硬膜外無痛分娩では全脊髄麻酔などの発生も想定されるので、産科医1人では不測の事態への対応は難しいのではないでしょうか。

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