のん「女優として生きる」久々の実写映画で変わらぬ思い
(撮影:竹中圭樹/アーティストフォトスタジオ)
「劇中のステージ衣装は、’60年代を意識したレトロモダンなスタイルでとても素敵でした。衣装がかわいいとやっぱり楽しいです(笑)」
3月6日公開の映画『星屑の町』で歌手を夢見るヒロインを演じた、のん(26)。この日も、フィフティーズっぽいワンピースに身を包み、スクリーンから飛び出してきたよう……。
今作では、『新宿の女』『恋の季節』などの昭和ムード歌謡を自ら歌い、透明感あふれる美声を披露した。50年ほど前の流行歌を歌いこなすために猛練習したという。
「ビブラートの出し方などの歌唱法を新たに身につけなければならず、かなり苦労しました。お気に入りは映画のオリジナル曲で、私の声とキーに合わせて作られた『シャボン玉』。歌っていてとてもなじみがいいです」
物語は、のん扮する田舎娘がやがて大輪の花を咲かせるシンデレラストーリー。
のん自身は、どのようにして女優になる夢をかなえたのだろうか。
「やりたいと思ったら、失敗しても諦めずに何度でもトライすること。それが夢を実現するためにいちばん大切なことだと思います。私自身、器用なほうではないので悔しい思いばかりしてきましたが、そのたびに“次はこうしよう”という欲が湧いてくる。