「寡婦控除」を知っていれば納税額が年約5万2000円安くなる
控除が増えると、その分所得が減り、納税額が安くなり節税につながるのだ。
【Q1】どうやって申告するの?
実は、寡婦控除の申告はとても簡単だ。お勤めの人は年末調整の際、「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」の寡婦や特別の寡婦の欄にチェックを入れるだけでOK。
また、自営業やフリーランスの人は、確定申告の際に記載する項目がある。
【Q2】昨年末の年末調整で申告していません。どうすればいい?
年末調整のチェックが漏れた人は、確定申告をしよう。
「今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、確定申告が4月16日まで延長されています。今から準備しても間に合いますよ」(加藤さん・以下同)
【Q3】納税額はどれぐらい安くなるの?
一例として、夫と離婚した45歳のAさん(16歳の子どもが1人)のケースを見ていこう。
Aさんの年収が200万円と、500万円の2パターンをシミュレートしてみると、年収200万円の場合、寡婦控除に関する申告をしなかったら、所得税が年約7,400円、住民税が年約2万4,800円かかる。いっぽう、Aさんが特別の寡婦控除を申告して認められると、所得税、住民税ともにゼロになる。