くらし情報『「戦争なくなれば映画いらない」大林宣彦さんの「反戦への思い」』

2020年4月23日 11:00

「戦争なくなれば映画いらない」大林宣彦さんの「反戦への思い」

「戦争なくなれば映画いらない」大林宣彦さんの「反戦への思い」


「昨年11月ごろから、新作の公開日に照準を合わせて、大事をとって自宅で療養していました。父は何よりも、母のそばを離れたくない。とにかく自宅が大好きな人でした。亡くなる当日まで、寝室の窓から見える八重桜を眺めながら『きれいだね』と、日課のように話をしていました」

悲しみをこらえながら、本誌のインタビューに答えてくれたのは、4月10日、肺がんのため亡くなった映画作家・大林宣彦さん(享年82)のひとり娘、千茱萸さん。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響により公開は延期となったが、大林さんが亡くなった日は、くしくも監督を務めた最新作『海辺の映画館−キネマの玉手箱』の公開予定日だった。

’16年8月、「肺がんステージ4、余命3カ月」という宣告を受けた大林さん。本誌はその1年後の’17年8月、そして2年4カ月後の’18年12月に、大林さんに2度インタビューをしている。

本誌記者に語りかける大林さんの口調は、まるで親がわが子に語りかけるように優しかった。
そして自らの人生哲学を語る情熱は、宣告された余命を大幅に超えて生き続けた大林さんのエネルギッシュさを物語っていた。

がん闘病、家族の絆、そして映画にこめた「反戦」

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