蛭子能収のゆるゆる人生相談「妻の趣味が妬ましい自分…」
大反響の「ゆるゆる人生相談」を一挙108本収録した、世界一ゆるい自己啓発本『笑われる勇気』(光文社・900円+税)も発売中の“世界一ゆるい70代”となった蛭子能収(72)が、読者からの相談に答える!
【Q】「月2回の宝塚(歌劇団)の観劇に友達と出かける妻を妬ましく見送り、ひとりでボーっと家にいるオレ。趣味をつくろう、と思っても……。このまま老いていくんだろうなぁ」(今日海利夫さん・59・会社員・神奈川県)
【A】「いつかコロナが落ち着いたら競艇場の空気を胸いっぱいに吸いに行く」(蛭子能収)
オレなら麻雀に行きますね。何歳からでも覚えられるし、健康麻雀がいろんなところで行われていますよ。今は濃厚接触になるからできませんけどね。
この手の夫婦は多いですよ。女は社交的ですからね。いっそのこと宝塚歌劇団を奥さんと見に行けばいいんですよ。
おもしろさや刺激が見つかるかもしれませんよ。最初は煙たがられるでしょうけど、反発せずに黙って奥さんについて行けば、いつかいいことがありますよ。
オレは、女房の趣味の神社巡りに、いや応なしに連れ出されます。これまでいろんなところにお参りしましたが、おもしろかったり、刺激を受けたりしたことは一度もありません。それに、オレにはいろんなものを手で触るクセがあるんですが、今の時期は感染予防から、女房に「蛭子、アウト!」と注意されてばかり。気がめいります。
それでも我慢できるのは、自粛させられている競艇に行くことをいつか許してくれるからです。耐え忍んだ末に、胸いっぱいに吸い込む競艇場の香りは格別ですよ。
「女性自身」2020年5月5日号 掲載
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