2020年5月15日 11:00
新型コロナホテル宿泊者「部屋から出られるのは食事と検査のみ」
Tさんが宿泊した部屋。入居者が増えると騒音問題も発生。
新型コロナウイルスに感染した軽症の患者は、現在ホテルなどでの宿泊療養が基本となっている。入居した場合、一体どのように過ごすのか。東京都の場合を実際に療養していた体験者が生の声でレポートする。
現在、東京都が宿泊療養のために用意しているのが都内5カ所のホテル。
宿泊療養にはA:入院中の医療機関から移行する場合、B:医師から入院が必要でないと判断され療養する場合の2パターンがある。
「症状は40度ぐらいの発熱のみで、せきも味覚障害もなかったので、検査で『陽性』と言われたときは驚きました」
そう話すTさん(40代・男性)は病院から宿泊施設へ移ったAパターン。3月下旬に発症し、4月1日に入院、16日から5月1日まで宿泊療養となった。
「部屋から出られるのは1日3回食事をロビーへ取りに行くときと検査のときだけで、あとは部屋でスマホ、テレビ、寝ているのみでした。パソコンがあれば仕事もできたのでよかったんですけど」
Tさんのホテル滞在時は差し入れが認められておらず、着の身着のままで入院したTさんがホテルに持ち込んだのはスマホくらいだった。