くらし情報『酸素吸入しつつ公演を… 引退のたかね吹々己語る宝塚トップ時代』

2020年5月25日 11:00

酸素吸入しつつ公演を… 引退のたかね吹々己語る宝塚トップ時代

(C)宝塚歌劇団

(C)宝塚歌劇団



「マスクは今後も旅行者に必要ですから、この秋、開業予定のホテルのお土産物にしようかな」

元宝塚歌劇団雪組のトップスター・たかね吹々己(ふぶき)さん(54・前名・高嶺ふぶき)は充実した顔でほほ笑んだ。4月12日、ミュージカル『美しい人』を最後に、舞台を引退したたかねさん。新天地は、山口県の周防大島。なんと、過疎地のホテルの女将(おかみ)さんに転身するという。きっかけの一つは、3月にガンが見つかったことだ。

「先生からは『細胞診の結果、甲状腺乳頭がんでした』と、明るく言われましたよ。『手術で90パーセント完治します』と。でも、そのあとに『歌うことはできません』と……。
人に聴かせる音楽性の声を維持するのは無理だと。パフォーマーとして、それはどうかなと思ったんです。ならば、スパッと諦めよう、と」

今、人生の一大転機に果敢に挑もうとしているたかねさん。その思い切りの良さは、昔から変わらない。

「中学生のとき、母の知人から宝塚のチケットが手に入って、母と2人で見に行ったんですけど……」

そのとき見た宝塚の舞台は、鳳蘭さんの公演。最後に皆で階段を下りてくるときに、たかねさんは、『あれ、気持ちええやろな。

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