ディーン・フジオカ「コロナ禍のミラノで学んだこと」
(撮影:Kazuma Hata)
「この数カ月は、仕事でもプライベートでもトライ&エラーの繰り返しでしたが、自分を見つめなおすためにはとてもいい時間だったと思います」
そう語るのは、約8カ月ぶりに本誌に登場したディーン・フジオカ(39)。世界中を襲った新型コロナウイルスによって一変した生活を振り返った。
「仕事でミラノを訪問した日は、まさかの偶然で、ちょうどイタリアで感染者が確認された日でした。さっきまで開いていた美術館がいきなり無期限の休館になってしまったり、予定されていた仕事がキャンセルになったり、パンデミックというものは、こんなにも急激に人々の生活を非日常に変えてしまうんだと痛感しました」
急変した世界に戸惑いつつも、その後、このイタリア滞在中の経験が日本での生活で生かされたと語る。
「置かれている状況の中で最大限できることをみんなで考え、行動に移していくということ。それって、コロナ禍の中でみなさんが今やられていることだと思いますが、自分はイタリアで最初に経験しました。苦しいときも努力をすれば、ポジティブな形で成果は得られる、と。今、日本で楽曲制作やラジオ番組の収録をリモートワークで進める中で不便さを感じつつ、いい気付きもあります。