女帝・金与正の日本通な素顔 アニメ好きで自宅にファミコン
「今年4月に心血管系の手術を受けたとも報じられています。重篤ということではないにせよ、あの体格であれば、今後も健康不安は払拭できないでしょう。周囲としても、万が一の場合に備えて、保険をかけておく必要を感じているのだと思います」(デイリーNKジャパン編集長・高英起さん)
与正氏は故・金正日 総書記の四女として誕生。金正日氏には複数の妻がいたが、与正氏の母親は、正恩氏と同じく高容姫だ。
「与正氏が初めてメディアの前に姿を現したのは’11年、金正日総書記の葬儀で、最初の印象はおとなしい感じでした。しかし翌年の首都・平壌での遊園地竣工式の映像には、正恩氏の後方で、制止もされず花壇を踏み越える姿も映っています。同じころ北朝鮮が公開した笑顔の乗馬写真、また後の“ほほ笑み外交”などもあり、ずっと“自由奔放で明るい”というイメージを持たれていましたが、連絡所爆破などにより、人々を驚かせているのです」(ジャーナリスト・高月靖さん)
与正氏という人物を語るうえで欠かせないのが、独裁者である兄との強い絆だ。『コリア・レポート』編集長の辺真一さんはこう語る。
「このきょうだいはスイスで2年間の留学生活をおくっています。