「宿題しなかったから」施設収監の15歳少女、釈放認められず

「グレースを開放しろ」と書いたプラカードを持って抗議する住民たち(写真:ロイター/アフロ)
米ミシガン州のメアリー・エレン・ブレナン判事が下した“ある決定”が物議を醸している。NBC Newsなどが報じた。
5月から少年矯正施設に収監されている15歳の黒人少女。ミドルネームの「グレース」で呼ばれているこの少女は、「宿題をしなかった」ために施設へ送られたとしてその処遇が広く耳目を集めていた。
20日、公聴会に出席したグレースは「ママに会いたい。自分をコントロールできます。従順でいられます」と主張し釈放を求めた。だが、ブレナン判事は施設に引き続き拘置することが彼女にとって最善の利益になると判断し、これを却下。
グレースは一体何をしたのだろうか。
彼女はこれまでに何度も母親と諍いを起こしており、そのたびに警察が出動する騒ぎとなっていたという。判事は拘留を続ける理由としてこうコメントしている。
「彼女は“宿題を提出しなかった”から拘留されたのではありません。母親にとって彼女が脅威となるからです。現在、メンタルヘルスや怒りをコントロールする治療を受けていますが、まだ母親のもとへ戻る準備はできていません」