俳優・片岡信和がモーニングショー気象予報士に挑戦した理由
今思えば、その2ヵ月が修行期間になりました」
修行で培ったものは、7月初旬に九州や東海地方を襲った豪雨災害の際にも活かされたという。
「普段の天気予報とは別に時間を作って、しっかり解説をしました。予報士になって初めての災害なので、『伝えよう』という責任感もすごく強くて。時間内に必要な情報をどれだけ伝えられるかを意識して、本番は舞台に上がるような気持ちでした。するとコーナー終わりに羽鳥慎一さん(49)が『ありがとうございました』って言ってくれて、救われたような気がして……。羽鳥さんは大きな船のような人。隣に立ってくれるだけで安心感を覚える方です」
いっぽう片岡は予報士だけでなく、俳優としてもさらなる飛躍を目指している。そこには18年2月に亡くなった大杉漣さん(享年66)の影響があるようだ。
片岡と大杉さんは「京都地検の女」や「広域警察9」(ともにテレビ朝日系)といった人気シリーズで共演している。「役者としてはもちろん、漣さんの人柄が大好き」という彼は、こんなエピソードを話してくれた。
「演技に悩んだとき、漣さんに『芝居がわからなくなりました』と飲みの席で言ったことがあるんです。漣さんは具体的なアドバイスではなく『僕もね、こういうことがあってね』って自分の失敗談をたくさん話してくれて。