15件中9件が女性…コロナ禍で妻による“介護殺人”が増加
■2020年に起きた介護が理由とみられる死亡事件(※年齢は逮捕当時。湯原先生の調査を基に本誌が作成。高齢者に対する介護を原因とした死亡事件に限った)
【1月2日・神奈川県相模原市】容疑者/加害者:娘(53)
1月6日、85歳の母親の遺体を自宅に放置したとして、死体遺棄の疑いで娘を逮捕した。5日に自ら通報して発覚。娘によると母は2日に亡くなったという。遺体の顔面や上半身に内出血があり、「たたいたことはある」と供述している。
【1月7日・静岡県伊豆の国市】容疑者/加害者:息子(54)
1月7日、警察が衰弱した母親を自宅で見つけ、病院に搬送されたが、死亡した。81歳の母親は歩行困難だったが、介護をしていた息子は1月5日朝に家出。
3月12日に発見され、保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕された。
【1月28日・愛知県東海市】容疑者/加害者:夫(79)
夫は「妻を刺した」と長男に電話し、長男が通報。駆け付けた警察官が72歳の妻の遺体と意識不明の重体の夫を発見した。夫妻は2人暮らし。夫は周囲に妻の介護に悩んでいると漏らしていたといい、心中を図ったとみられる。
【2月3日・宮城県気仙沼市】容疑者/加害者:妻(69)