菅官房長官の知られざる素顔 妻には敬語、行きつけは回転ずし
新元号発表以降、“令和おじさん”の愛称で親しまれるように(写真:時事通信)
「事務所に秘書として入ったばかりのとき、菅さんから『いっしょにおすしを食べに行こう』と誘われたことがあったんです。私は『国会議員が行くおすし屋さんってすごいところなんだろうな』と期待していたのですが、連れていかれた先は回転ずし店でした(笑)。『ここ、早くていいんだよ』と言って、10分ほどで食べて店を出ていましたね」
そう語るのは、横浜市会議員の遊佐大輔氏(39)だ。
9月14日に実施が予定されている自民党総裁選挙。その候補者のなかで最も“ポスト安倍”に近いといわれているのが、菅義偉官房長官(71)だ。
菅官房長官といえば、最近の政界では異色の存在。世襲やエリート官僚出身の議員だらけのなか、たたき上げで現在の地位にまで上り詰めた。
「高校卒業後は段ボール工場で働いていましたが、一念発起して小此木彦三郎氏(享年63)の秘書になりました。
横浜市会議員として政治家デビューしたのは、38歳。衆議院議員初当選は47歳という遅咲きでしたが、そこからメキメキと頭角を現し始めました。安倍政権では官房長官として歴代最長の任期を務め、昨年の新元号発表以降は“令和おじさん”という愛称で国民から親しまれるようになりました」