くらし情報『元ペア代表・高橋成美語るスケート人生「ゆづと語った五輪の夢」』

元ペア代表・高橋成美語るスケート人生「ゆづと語った五輪の夢」

元ペア代表・高橋成美語るスケート人生「ゆづと語った五輪の夢」


「聞こえました。特に成美ちゃんの声が。本当に心強かった」。2014年のソチ五輪団体戦で、伝説となった完璧な演技のあと、羽生結弦(25)はこう語った。羽生が言う“成美ちゃん”とは、ともにソチ五輪を戦っていたペア代表の高橋成美(28)のこと。じつは遡ること約10年、2人は五輪の夢を語りあったことがあるという。2018年に現役を引退し、今年7月に女優に転身した彼女がスケート人生の原点を語った。

■姉の背を追って3歳でスケートをはじめた

「小学生のころ、ゆづ(羽生結弦)と2人で『オリンピックで1位になる』と夢を語り合いました。
周囲に言うと、『はいはい、出るだけで大変なんだからね』と諭されたけれど、ゆづと2人だと『金メダルを目指すのは当たり前だね』という気持ちになれた。私は五輪のメダルは取れなかったんですけど、その約束があったから、高橋成美なりに頑張ってこれたと思います」

148センチの小柄な体から、ハキハキと明瞭に言葉を紡ぐのは、フィギュアスケートのペアで活躍した高橋成美だ。当時、日本ではあまり知られていなかったペア競技で、2012年には、世界選手権で日本代表初の銅メダルを獲得する快挙を成し遂げた。

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