2020年10月15日 06:00
コロナでトランプ政権“崩壊”か…側近も離脱し政策も迷走
(写真:アフロ)
「退院時、軍用ヘリである『マリーンワン』に乗ってホワイトハウスに帰還したトランプ大統領は、自らの足で階段を上り、マスクを外してバルコニーから敬礼していました。これは、トランプ大統領の支持層である退役軍人に向けた“演出”だと私は考えています。彼は支持層に、“私はウイルスに勝った!”とアピールする必要があったのです」
そう分析するのは、アメリカ大統領選ウオッチャーで、明治大学教授の海野素央さんだ。新型コロナ感染を受けて、陸軍病院で治療を受けていたトランプ大統領(74・共和党)が10月5日に退院。同日、国民に対し動画を発信した。退院は感染判明・入院からわずか3日後という、“異例の早さ”だったーー。
“復活”をアピールする背景には、11月3日に投票日を控える大統領選がある。わずか3日で退院し、ホワイトハウスに姿を見せたトランプ大統領だが、時折肩で息をするようなそぶりを見せ、“完治”とは言い難い様子だった。
治療においては、強いステロイド剤とされる「デキサメタゾン」を使用していると報じられている。同薬には精神の高揚や落ち込み、さらに認知障害などの副作用があるとされているが……。