「キレる人」への対処術“正義中毒”者からはすぐ離れよう
ここ数カ月、些細なことでキレる人の目撃情報が増えている。居合わせただけでも気分が落ち込むが、もし自分がキレられたらどうすれば?専門家に対処術を聞いたーー。
「最近、街中や電車内など公共の場で怒鳴っている人を見かけませんか?実は、新型コロナウイルスの影響で、世の中に怒りっぽい人が急増しているのです」
そう語るのは『あなたのまわりの怒っている人図鑑』(飛鳥新社)の著者で、日本アンガーマネジメント協会代表理事の安藤俊介さん。安藤さんは怒りと上手に付き合うための心理トレーニング“アンガーマネジメント”の日本における第一人者だ。なぜ、こんなに怒りっぽい人が増えているのか。
「怒りが生まれる仕組みは、火をつけるライターにたとえられます。燃えている炎が怒りだとすると、『〜すべき』というコアビリーフ(信念や思い込み)が着火石。そしてガスは、不安や苦しみなどのマイナスの感情、不健康やストレスなどのマイナス状態でできています。
コアビリーフが裏切られると怒りの火花が散り、そこにマイナス感情・状態というガスが加わることで、怒りの炎が燃え上がるのです。このコロナ禍で、この先どうなるのだろうという不安やストレスなどのマイナスの感情・状態がたまりやすくなっています。