スマホで施錠も…コロナ禍だからこその“老親見守りツール”
コロナ禍の今、離れて暮らす親を心配する人が増えている。
「新型コロナで帰省を自粛した人も多いでしょう。ふだんであればすぐに気が付く異変にも、気が付くのが遅れるため、心配が尽きないという声をよく聞きます」
そう語るのは、介護作家・ブロガーの工藤広伸さん。工藤さんは岩手県で一人暮らしの認知症の母(77)を遠距離介護をしながら支えている。通常であれば年に20回ほど介護のため帰省しているが、今年は新型コロナウイルスの影響で帰省の頻度は少ないという。
「離れているときこそ役立てたいのが、見守りのために使えるツールです。IT機器などを自宅に設置してスマホと連動させると、現在の様子がわかるほか、部屋やテレビのスイッチを親に代わって入れることもできます。ほかに、エアコンの温度調節も可能。
ITと聞くと『難しい』と思う方も多いでしょうが、とても便利なので使いこなせるようになることをおすすめします」(工藤さん・以下同)
IT機器の設定には、家にインターネット回線を導入する必要がある。回線にはモバイル回線と光回線があり、モバイルは月額4,000円前後で開通工事が不要、光回線は月額5,000円前後で開通工事が必要になる。