“食べるときだけマスク外す”分科会提言の会食様式に疑問相次ぐ
札幌で過去最高となる200人を記録するなど、全国的に急増している新型コロナウイルスの感染者数。第3波到来も懸念されるなか、政府の新型コロナ感染症対策分科会が発表した“対策”が物議を呼んでいる。
9日、感染者急増を受け、分科会はクラスター対策などを政府に緊急提言。同日開かれた記者会見で、尾身茂分科会長(71)は「全国的に見ても感染が増加していることは間違いない」と述べ、「適切な感染防止策が講じられなければ、急速な感染拡大に至る可能性が高い」と危機感をあらわに。
感染防止策として、今までより踏み込んだクラスター対策など“5つのアクション”を発表。その一つである「対話のある情報発信」の例として、尾身会長は会食中の感染対策について身振り手振りを交えながらこのように説明した。
「食べるときは左手で(マスクを)外して、食べる。その時は喋っていません。
食べるときはしゃべらない。飲み込んだら、(マスクを再びつける仕草)」
「これだけにこだわる必要はない」としたうえで、神奈川県の黒岩祐治知事(66)も推奨している方法だと紹介した。
感染リスクを抑えながら、会食を楽しむ方法を紹介した尾身会長。