2020年11月30日 11:00
丸の内の赤レンガ建築で楽しむ“1894年のパリ美術”
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック〈ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ〉1891年/三菱一号館美術館蔵
話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今週は東京・丸の内にある三菱一号館美術館の開館10周年を記念した美術展へ行ってきました。
■「1894 Visions ルドン、ロートレック展」’21年1月17日まで三菱一号館美術館にて開催中
本展のテーマは三菱一号館が竣工した“1894年”。この年を軸に、当時活躍していたルドン、ロートレック、モネ、ゴーギャンなどの作品が6章構成で常時約120点紹介されています。第1章はルドンとロートレックに影響を与えた画家たち(モネなど)の作品が並びます。第2章ではルドンの木炭作品が。白と黒のシンプルな作風です。
そして第3章がポスター画家として活躍したロートレックの作品です。
ムーラン・ルージュというナイトクラブのポスターは誰もが一度は目にしたことがあると思います。フレンチカンカンを踊るダンサーたちの絵を見ながら無料音声ガイドの『天国と地獄』を聞くと、静かな館内が熱気に包まれた感じに!
第4章はゴーギャンの貴重な木版画、第5章には山本芳翠ら1900年前後にパリで学んだ日本人画家の作品が展示。